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東北大学学友会能楽部喜多会お稽古日記☆

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どうも。今宵もT塚(仮)です。
先日の粟谷能の会のために東京に行ったときに、上野の国立博物館で能面展を見てきました。
「小面」や「翁」といったメジャーなものから、マイナーなものまで(マイナーなため名前も憶えていません。すいません)、16世紀頃の様々な能面が展示されていました。それで、能面とは見る角度によって表情が変わるものだと聞いていたので、そういうことも考慮しつつ、色々な能面を色々な視点から見てきたのですが、その中で特に目を引いたのは「泥眼」でした。
これは眼に金泥を塗るためにそう呼ばれ、「葵上」の前シテなど、品のよい美女の嫉妬に狂う様を表すそうですが、これを見ていてドキドキしてしまいました。他の面は、例えば上から見ると悲しんでいるように見え、下から見ると微笑んでいるように見える、とかなのですが、この「泥眼」は、
・上から見ると、悲しみながら恨んでいるように見える
・下から見ると、ぶち切れる寸前のように見える
・そのくせどちらの場合も、それを表に出さず内側にドロドロとため込んでいるように見える

といったどうしようもない代物で、見ているうちになぜだか目が離せなくなってしまいました。女性は大切にしないとダメですね…いや、みなさんが期待するような深い意味はありませんが。誠に残念ながら。


泥眼


そんなこんなで、色々楽しんできましたとさ。

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